傾きかけた天秤

ごめんね。本当にごめんね。



私の中で天秤が傾いてしまったみたい。
いや、きっと前から傾いていたんだと思う。
完全に傾いたわけではないけど、確実に今は傾いた状態。

ひでの方に。。。

今日も彼が来ていた。でも私はひでを優先してしまった。
今日も彼を拒んだ。　でも私はひでを拒みはしなかった。

でもなぜ私がひでに完全に傾かないのか、傾けないのか。
それは私の中のひでに対する不安が大きいから。
ひでの中の私の存在がどの程度なのかも解らない。これから先どうなるかも解らない。
だから彼を逃げ場にしているんだと思う。
彼は私を本当に好きって思ってくれてる、それは痛い程伝わってくる。
でも、今の状態では私は彼の気持ちに答えることはできない…。
彼はきっとこれから先もずっとそばにいてくれると思うから、もしひでと離れてしまった時に逃げられる場所をと思っている自分がいるのかもしれない…。

卑怯だ。最低だ。最悪だ。
女として、人間として、最低なことをしている。
でも、独りになるのが怖くて、そばにいてほしくて、ひでに愛されたくて…。